A to Z Trial Methodで生成AIの可能性が広がる
生成AIを使っていると、あるテーマについて「もっと広く全体を把握したい」と思うことがありませんか?そんなときに役立つのが「A to Zで試行して」という指示の出し方です。
この方法は、あるテーマについてアルファベットのAからZまでを使って26個のキーワードや視点を引き出すテクニックです。例えば「マーケティングをA to Zで試行して」と指示すると、生成AIは「A: Analytics(分析)」「B: Branding(ブランディング)」というように、アルファベット順に異なる切り口で情報を整理してくれます。
テーマの全体像を一覧で把握できるため、自分一人では思いつかなかった視点を一気に引き出すことが可能になるのです。
なぜA to Zで考えると答えが「深くて広く」なるのか
生成AIは1つの質問に対して的確な答えを出すのが得意ですが、その分、視点が限定されがちという特徴があります。一方向からの質問では、情報の偏りや見落としが生じることもあるでしょう。
「A to Zで試行して」と指示すると、AIは強制的に異なる視点で発想を展開していきます。アルファベット順に考えを広げることで、似たような回答に偏らず、バランスの取れた出力が得られるようになるのです。
この方法は思考の整理だけでなく、「何を深掘りすべきか」の道しるべにもなります。全体を一覧で見た後に「この中のFとRについて詳しく教えて」と絞り込めば、必要な情報に効率よくたどり着けるでしょう。
3つのシーン別A to Z活用法
商品開発のアイデアを網羅的に考える
例えば、オリジナルのスキンケアブランドを立ち上げようとしているとしましょう。「何から手をつければいいか分からない」と悩むこともあるかもしれません。
そんなときは「スキンケアブランドの立ち上げについて、A to Zで試行して」と指示してみましょう。すると「A: Aging care(エイジングケア)」「B: Brand story(ブランドストーリー)」「C: Customer feedback(顧客の声)」といったように、商品設計から販売、アフターケアまであらゆる要素が一覧で表示されます。
この結果をもとに、優先すべき要素を見極めたり、見落としていた視点を発見したりすることができます。初めての商品開発でも、プロが考えるような網羅的な視点で企画を進められるようになるでしょう。
プロジェクト全体を俯瞰して整理する
新規事業の提案をする企画会議の準備をしているとします。頭の中にはなんとなく構想があるものの、考えが散らかってしまい、全体像をうまくまとめられないことがあります。
このような場合、「新規事業の立ち上げをA to Zで試行して」と指示してみましょう。AIは「A: Audience(想定顧客)」「B: Budget(予算)」「C: Competitor(競合)」など、企画に必要な構成要素を一気に洗い出してくれます。
この一覧をベースに各項目を掘り下げていけば、資料作成や会議準備がスムーズに進むでしょう。AIに”設計図”を描いてもらうような感覚で使えるのがこの方法の魅力です。会議の司会進行役になったときも、議題の全体像を把握しておくことで、議論がそれたときに軌道修正しやすくなります。
自分を見つめ直す棚卸しとして活用
「自分の暮らしをもっと整えたい」「充実感を持って生きていきたい」と感じていても、何から始めればいいか迷うことがあるでしょう。そんなときは「ライフスタイルをA to Zで見直すには?」とAIに尋ねてみてください。
すると「A: Attitude(姿勢・心構え)」「B: Balance(バランス)」「C: Connection(人間関係)」というように、心や体、時間、空間、人付き合いなど、日常生活を構成する様々な要素が並びます。
その中から「今の自分に必要なのはPのPurpose(目的・意義)だな」と気づければ、そこから深く掘り下げて目標を明確にしたり、行動計画を立てたりすることができるようになります。新年の目標設定や、転機を迎えたときの人生設計にも役立つテクニックと言えるでしょう。
A to Zで試行するときのちょっとしたコツ
この方法を使うときは、「○○についてA to Zで試行して」というシンプルな指示で十分です。余計な説明を省いて一覧だけを出してほしい場合は、「出力のみお願いします」と文末に加えると良いでしょう。
また、表示された項目をそのまま活用するだけでなく、「この中から”今すぐ取り組めること”だけを抽出して」や「このリストのFについて詳しく教えて」といった追加指示を出すと、AIとの対話がさらに深まります。
全体を見渡してから気になる部分を深掘りするという流れが、AIを上手に使いこなすための重要なポイントとなるでしょう。初めは簡単なテーマから試してみて、慣れてきたら複雑なビジネス課題などにも応用してみてください。
まとめ
A to Zで試行する方法は、生成AIに網羅的な視点でアイデアを出してもらいたいときに非常に役立つテクニックです。ChatGPTやClaudeに「このテーマをAからZまで整理して」と頼むだけで、自分では気づかなかった視点に出会えたり、思考の抜けを補ったりすることができます。
初心者でもすぐに使えて、応用範囲も広いこの方法は、思考が散漫になりがちなときや新しい企画を立ち上げたいときにぜひ試してみる価値があります。AIが「発想の地図」を描いてくれる感覚を、きっと体感できるはずです。



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